「新しいことを始めたいけど、一度に全部やるべき?それとも一つに絞るべき?」
これ、めちゃくちゃ悩みますよね(笑)。
やる気はあるのに、時間の使い方がわからなくて最初の一歩が踏み出せない…なんてこと、僕もよくありました。
世の中の成功者の本を読んでも、意見は真っ二つに割れています。
- 「若いうちはとにかく手を広げろ!多動力だ!」という人
- 「一点突破こそ最強!あれこれ手を出すな!」という人
「結局どっちを信じればいいの!?」と混乱してしまいますよね。
でも実はこれ、「どっちが正しいか」ではなく「フェーズ(時期)によって使い分ける」が正解なんです。
今日は、器用貧乏にならず、かつチャンスも逃さない「最強の時間配分戦略」について解説します。
これを読めば、今のあなたが「広くやるべきか」「絞るべきか」がクリアに見えてきますよ!
なぜ成功者の意見は真っ二つに割れるのか?
そもそも、なぜ成功している人たちの間でも意見が食い違うのでしょうか?
それは、彼らが話している「前提としている世界(フェーズ)」がまったく違うからです。
ここを理解すると、矛盾の謎が解けます。
①「同じ割合でやれ(均等派)」が前提にしている世界
彼らが想定しているのは、まだ何が向いているかわからない「探索段階」です。
- どれもまだ未検証で、仮説段階
- 自分の適性や手応えがわからない
- 早く「当たり」を見つけたい
この状況では、一つに絞ってしまうと、もしそれが外れだった場合に時間を丸ごと損しますよね。
だからこそ、「均等配分=情報収集の最短ルート」になるわけです。
②「一点集中しろ(加重派)」が前提にしている世界
一方で、一点集中を勧める人たちが想定しているのは、すでに「伸びる兆しが見えている段階」です。
- 成果を出すことが最優先
- 中途半端なリソース投下を避けたい
- 「これはいける」という確信がある
この状況で均等に時間を分散させてしまうと、せっかくの勝機を逃してしまいます。
つまり、「均等配分=機会損失」になってしまうんですね。
要するに、成功者たちは矛盾したことを言っているのではなく、「探索したいのか?」「成果を出したいのか?」というフェーズの違いを語っているだけなんです。
脳の仕組みから見ると「開始はパラレル、仕上げはシリアル」
ここで少し視点を変えて、脳科学や認知的な側面から見てみましょう。
実は人間の脳の特性としても、フェーズを分けることは理にかなっているんです。
脳は「パラレル開始」が得意
新しいことを始めるときって、意外とワクワクして苦じゃなかったりしませんか?(笑)
脳は新しい刺激や、全体像を把握するような初期学習の段階では、複数を同時に進める「パラレル進行」でもそれほど効率は落ちないと言われています。
でも「深掘り・仕上げ」は超苦手
問題はここからです。
いざ形にしようとしたり、クオリティを上げようとする「仕上げ」の段階に入ると、脳はマルチタスクを嫌がります。
- 集中が分断される
- 未完了タスクが気になってストレスになる
- 達成感が得られない
つまり、「開始はパラレル(並行)、仕上げはシリアル(直列)」というのが、人間の構造に合った無理のない勝ちパターンなんです。
【実践】失敗しないための「3段階フェーズ」戦略
では具体的に、どうやって時間配分を変えていけばいいのでしょうか?
ここからは、かなり実践的な「3つのフェーズ」と「おすすめの配分」を紹介します。
もし今、3つの新しいこと(A、B、C)を始めようとしているなら、こんなイメージで進めてみてください。
フェーズ1:探索期(とりあえず全部触る)
まず最初の2週間〜1ヶ月くらいは、このフェーズです。
- 配分目安:33% / 33% / 33%(均等配分)
- 目的:楽しさ、成長実感、適性のデータ収集
ここではエコひいきせず、均等に時間を割り当てます。
重要なのは成果を出すことではなく、「向いていないものを切る勇気を持つこと」です。
実際にやってみて「あ、これ意外と苦痛だな…」と感じたら、早めに候補から外すための期間だと思ってください。
フェーズ2:見極め期(ちょっとエコひいきする)
探索期を経て、「お、これは伸びそうだな」「やってて楽しいな」という手応えが出てきたら、配分を変えます。
- 配分目安:50% / 30% / 20%(軽い加重)
- 動き方:成果が出始めたものに時間を寄せる
ポイントは、「まだ他を完全には切らない」こと。
この段階で一本に絞りすぎると、もしそれがダメだった時にリカバリーが効かなくなります。
いわゆる「早すぎる最適化」を避けるために、サブの選択肢も少し残しておくのがコツです。
フェーズ3:集中期(ほぼ一本釣り)
いよいよ「これでいく!」と決めたら、一気にアクセルを踏みます。
- 配分目安:80〜90%を1つに集中 / その他は趣味・維持扱い
- 動き方:明確な加重(ほぼ一本化)
成果が出る人は、例外なくここで一気に踏み込んでいます。
他のものは「維持するだけ」「休眠させる」「息抜きとしてやる」という扱いに格下げしましょう。
まとめ:最初は広く、途中から偏らせ、最後は絞る!
いかがでしたか?
「均等派」か「集中派」か、という二項対立で考える必要はありません。
- 均等派だけだと → 器用貧乏になりやすい
- 加重派(集中派)だけだと → 見極めミスで詰みやすい
うまくいっている人は、無意識のうちに「最初は広く、途中から偏らせ、最後は絞る」というステップを踏んでいるんです。
まずは自分が今、どのフェーズにいるのかを確認してみてください。
もし「まだ何が当たるかわからない」なら、迷わずスケジュール帳を均等に埋めてみましょう。
逆に「これはいける!」という手応えがあるなら、他のタスクをごめんなさいして、一気に時間を注ぎ込んでみてください。
そのメリハリこそが、最短で成果を出す鍵になりますよ!(^^)
「でも、時間を均等にするだけじゃダメって知ってました?実は『エネルギー』で考えないと失敗するんです…」
次回は、さらに一歩踏み込んで、時間割を捨てて脳のHPを守る「エネルギー管理」の話をします。お楽しみに!

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